MRIに入った時のお話し、続きです。
MRIの中って、すごい音がするんです。
もう、ドカンドカン!って、何か爆発しているみたいな音です。
爆発音の他には何も聞こえてきません。
そしてこの音はしばらく続きました。
MRIに入る前に、ヘッドホンを付けてくださって、
そこから癒しの南国音楽が流れているはずなのに、
まるで聞こえてきません。
そのうち、
「病院の廊下で爆発があったのではなかろうか?」と
ちょっと不安になってきました。
私がMRIにいるのに気付かず、みんな避難してしまって、
私はひとり、取り残されているのではないだろうか?
と、根拠のない不安に襲われたりもしました。
それにしても、どうしてMRIってこんなすごい爆発音がするんでしょう。
心が弱っている病人には酷です。
爆発音が、15分から20分ぐらい続いたでしょうか。
やっと、音が止まりました。
ヘッドホンから「終了しました。」と先生のアナウンスが聞こえました。
「はああああ、やっと終わった・・・長かった。」
やっと狭いMRIから出ることができました。
心配していた爆発事件はありませんでした。
当たり前ですけど。
私は1時間近く、MRIに入っていたようです。
MRIから出た時には、17時が過ぎていました。
17時以降は、病院の会計窓口が閉まってしまうそうで、
今回のお会計は次回の診察の時に一緒に支払うことになりました。
正面玄関もしまっており、時間外窓口で手続きをして、
そこから出ることになりました。
帰りは旦那さんに迎えにきてもらうことになっていましたので、
時間外窓口で手続きをして、しばらくそこで時間をつぶしていました。
この日は、朝ご飯以来、飲んだり食べたりできなかったので、
自販機で温かい飲み物を買って飲みました。
こんな当たり前なことも、幸せに感じられました。
こうやって、ひとつひとつ終わらせていくことで、
一歩ずつ、普通の生活に戻れる気がしていました。
すると、救急車がやってきました。
ご家族と思われる方々も、専用の待合室に入って行かれました。
がんでMRIに入る私。
救急車で病院に運ばれる人。
そして、救急車で運ばれた人を心配する家族の方々。
病院には、さまざまな非日常的な出来事が常に起こっています。
何とも言えない複雑な気持ちになったのを覚えています。
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