殺風景な倉庫のような手術室に入り、中央のベッドに
横になるようにいわれました。
ベッドとはいっても、婦人科お馴染みの内診用のベッドです。
手術着の下はパンツ一枚。
それも脱ぐことになりますから全裸です。
手術着もヒモが付いていてちょっと縛る程度なので、
もうはだけまくりです。
こんな時に、恥ずかしいとかなんとかって、言ってる場合じゃないってことですよね。
でもやっぱしちょっとなあ・・・。
上半身はできれば見られないのが望ましい。
内診台に横になりますと、さらなる点滴が始まります。
で、ここでトラブル発生してしまいました。
私は非常に血管が細いんです。
血液検査でも、血管が細すぎる為、注射針が刺さらずに毎回何度も刺し治すことになります。
左腕がダメなら右腕、ダメなら手首、さらには手の甲にまでブスブスっと。
しかもせっかく刺さっても血が出なかったりとかってこともあります。
看護師さん泣かせの血管の持ち主なんです。
注射器の刺し直しは毎回のことなので、私はもうあきらめています。
何度も注射器を刺されるのが、普通なので、注射する時も
「痛いからイヤだ!」
というよりも、
「血管が細すぎて何度も刺しなおしになるし、看護師さんにご迷惑がかかるのがイヤだ!」
というイメージです。
で、なんとこの手術室でも、血管に点滴の針が刺さらないというトラブルが
発生してしまいました・・・。
私、平謝り。
「いつもこうなんです、血液検査の時は何度も刺されます、すみません」
そのうち3人ぐらいの方が現れて、あっちでもない、こっちでもないと
点滴の針を刺す場所を探す討論が始まりました。
結局そこで10分近くはかかったんじゃないでしょうか・・・。
30分の手術のはずが。点滴でかなりのタイムロス。
点滴の騒動の後は、麻酔の注射です。
こちらの病院では、円錐切除術では下半身麻酔です。
背中の下の部分に麻酔が注射されます。
麻酔がきいてくるまでしばらく待ちます。
冷たい氷のうみたいなものをあちこちの部位にあてられて、
「ここは冷たい?」
「こっちはどう?」
「じゃあ、ここは?」
というように、麻酔のききぐあいをチェックされます。
次々といろんな部分に氷のうをあてられて聞かれるので、
私ももうなんだかわけがわからなくなってきてしまいました。
「ちょっと冷たいかな?」
とか
「あんまり感じない気がします」
とか・・・
あいまいな返事しかできませんでした。
そのうち、だんだんと息苦しくなってきました。
「また例の過呼なのか!?こんな時に!」
もうこれは苦しくて我慢ができなくなってきました。
ずっとそばで付き添ってくださっている方がいらっしゃいましたので、
「すみません、息苦しく感じます・・・」
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