手術中も意識あり。円錐切除術の全容とは?

円錐切除術の真っ最中。
下半身麻酔なので、意識はハッキリしています。
お腹の中をグリグリグリグリ。
痛くはないですが、不快感は続きます。
お腹のグリグリ、なかなか終わりません。
「あーいつまで続くんだ~、30分っていってたのに・・・」
下半身麻酔は、体に負担は少ないですが、
周囲の会話も手術の様子もしっかりわかるので、
「これはちょっと嫌かもなあ・・・」と思っていると、
お腹のグリグリが止まりました。
「おおやった!終わった!」
と思ったら、先生、
「では、これから円錐切除していきますね~」

「なんですと!?まだやっていなかったのか・・・
では、今までのは何だったのか・・・」
と心の中で思いつつ。
酸素マスクの中で、小さく「はい」と返事をしました。
で、今度はドリルでグルグルされます。
当然出血もしているのでしょうね、途中で
「シューシュージュー」と血液を吸い取る音が聞こえます。

円錐切除術って、30分程度の簡単なものって聞いていましたが、
とんでもない!やっぱり手術は手術なんです。
インターネットで、婦人科の先生のブログを読んだことがありましたが、
「円錐切除術はできればやりたくない手術」
と書いてありました。
それだけ繊細で大変な手術のようです。

途方もなく長い時間が流れたように感じました。
やっと手術が終わった時には、体力も限界でした。
先生に「切り取ったものを見ますか?」と聞かれました。
私は「見たいのですが・・・、眼鏡がないので見えません」
と答えました。
先生「なるほと。」
近くにいた方が、眼鏡をかけさせてくれました。
で、切り取ったものを見せてくれましたが、
あまりの疲労で、どんなものだったのか覚えていません・・・。
見たのも一瞬でしたし。

手術が終わって、病室から運んできたであろう私のベッドに
移し替えられます。
もう私はフラフラだったので、されるがままでした。
ベッドに乗ったまま廊下に運ばれます。
「このまま病室へ戻れるのかな」
と安心していたら、廊下の片隅でストップ。
そこに主治医の先生と担当の看護師さんがいらっしゃっていました。
手術をてくださった先生と、情報交換を始めました。
「麻酔のせいで、息がくるしくなったということで、
酸素マスクを付けました・・・云々」

「あの、私聞こえていますが・・・」(心の声)
お構いなしにベッドの周囲で情報交換。
まあ、報連相は職場の基本ですし。
何かあっては困りますし。これでいいんですよ。

情報交換がしばしの間行われ、やっとベッドが動き出しました。
エレベーターまで来た時、手術をしてくださった先生、
たしか田中圭似の圭先生だったと思うのですが、
「そういえば、出血が多かったです」
と思い出したように私に報告してくれました。

ああ、それでフラフラするのね、納得。

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