「がん」になって初めて「がん」の苦しみを知る

病気になって初めて、病気で苦しんでいる人が
こんなにも多くいるという現実を知ることができました。

子宮頸がんになって、多くの女性が子宮頸がんにかかっているという
現実を知りました。

病気になってよかった、とは絶対に思いませんが、
これまで無知であった自分に対して、恥ずかしく思います。
世の中には、がんになって苦しみ、戦ったりしている人が非常に多いこと。
そして、がんになって、自分の死を考えることができたこと。
がんになる前は、そんなこと考えたこともありませんでした。
元気に過ごすのが当たり前。そんな毎日でした。

前回、出産の話になったので、ついでに少しお話しすると、
次女が生まれた時、小児科の退院の検査でひっかかりました。
小児科の先生から、
「心雑音が聞こえます。心臓に穴があいている可能性があります」
と言われました。
その時は、頭が真っ白になりました。
「この子は大きくなれないのか?」
「いつまで生きることができるのか?」
と、生きている心地がしませんでした。

調べた結果、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症でした。
次女はとっても元気で、母乳もよく飲みました。
普通の赤ちゃんと同じように一週間ほどで退院もできました。
でも心臓に穴があいています。
その後、しばらくは病院へ通って、心臓の検査を続けました。
その検査が本当に最悪だったのですが、ここでは書くのはやめておきます。

この時も、赤ちゃんは元気に生まれてくるのが当たり前だと
思っていました。でもそれって、実はすごいことかもしれません。
赤ちゃんが心臓に問題をもって生まれてきてやっと私は、
病気をもって生まれてきた子供の母親の気持ちを知ったのです。

次女の場合は、自然治癒することができましたが、
「もしこのまま治らなかったら?」
時々考えることがあります。
それも次女が生まれてきて、初めて悩み、考えたことです。
これまで、赤ちゃんは元気で生まれてきて当たり前、
と思っていた無知の私を、本当に恥ずかしく思いました。

だから、元気になった今もがんになったことは絶対に
忘れてはいけないと思います。
そして今まさに癌と戦っている人が多いということもです。

学生時代の友達の話なんですが。
「お母さんががんになった」と、
私に話してくれました。
まだ若かった私は
「お母さん、まだ若いから大丈夫だよ、すぐに元気になるよ」
と慰めました。
でも、かえって友達を傷つけてしまったらしく。
「がんは、若いほうが進行が早いんだよ」
と、友達。
その時は「なんで?」って思いましたが、
今、自分ががんを経験したことで、自分の無知で、
友達を傷つけてしまったことがわかりました。

今でもその時のことを思い出して、悪いことを言ってしまったと
後悔します。ただ、今でもその時友達になんて答えたらよかったのか、
その答えはわかりません。
今、友達、お母さんはどうしているのでしょう。

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