円錐切除術のの日程も決まり、いよいよ入院と手術のための、
準備を本格的に始めました。
これまでは、検査検査でなかなか本格的な治療を受けられずにいましたが、
これでやっと治療することができる、と思うと、
「よーし、頑張って治そう!」と、
前向きな気持ちが大きくなっていきました。
最初、この病院にかかったとき、ものすっごく不安でしたが、
何度も通っていくうちに、主治医の先生とも打ち解けることが
できたようにも思います。
少なくとも私は。
先生はどうかわかりませんが・・・
「今、私を助けてくれるのはこの先生しかいないから、
先生の言うことは素直に聞いて、信じて治療しよう!」
と思うようになりました。
初めて主治医の先生とお会いして、お話ししたとき、
先生が私と目をあまり合わせてくれなかったので、
かなり不安でした。
「もしかして私のがん、相当悪いの?
あまりにも悪すぎて、まっすぐに目を合わせてくれないのでは?」
とまで思ったぐらいです。
ですが、今思うと、初めての受診のとき、
あまりにも私が落ち込んで、この世の終わりってぐらいの
くらーい顔をしていたので、先生もこんな私にどう対応したらいいのか、
とまどっていたのではないかと思います。
もしくは、先生が極度の人見知りとか?
私の主治医の先生は30代の若い男性です。
どいらかというと、必要以上なことをお話しされない方なので、
私も先生から質問されたことは、余計なことは話さず、
素早く簡潔に答えるようにしていました。
ですが何度もお話しするうちに、次第に距離が縮まって、
少しずつ会話も増えていきました。
「前向きに治療をしていこう」
という私の気持ちが伝わったからだと思います。
先生はちゃんと病状をありのまま説明しださいました。
時には先生も患者に伝えることが、心苦しいこともあるでしょうね。
先生がきちんと私の病状を説明してくださるので、
私も「信頼しよう」と思えるようになっていったのだと思います。
先生がきちんと病状を説明してくれないと、
患者本人も病気と向き合うことはできませんものね。
病気の治療には、先生と患者の信頼関係が必要だということを
実感しています。
私は、ドラマや映画のイメージで、
病院の先生は患者さんに直接、
「あなたはがんです。」
と、言わないものだと思っていました。
ドラマや映画だと、ほとんどの場合、
家族に病状を伝えて、患者本人には言わないでおく。
それで、患者は
「自分は本当はがんじゃないのか?」
「自分に残された時間はあとどのぐらいなのか?」
とか、思い悩む。
そしてある日、思い悩んだ患者は家族や主治医に、
「私の病気はがんなんでしょ?あとどのぐらい生きられるのか教えて!」
と泣き叫ぶ・・・
みたいなのが、ドラマや映画でみたがん宣告のイメージ。
だから、私は病院の先生は、ハッキリ本当のことを教えてくれないのではないか?
って勝手に思っていました。
でも、実際はそんなことありませんでした。
まあ、時と場合によっては、患者さんのために病状のことを伏せることも
あるとは思いますが・・・
まずは、素直に先生の言うことに従う、
いい患者さんになってみることも大切なのかもしれません。
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